医学部受験情報医学部一般選抜の配点と割合

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医学部一般選抜の配点と割合
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正念場と言われる夏が終わり、そろそろ過去問対策や実践演習を行おうと思う受験生が多いと思います。
そのためはまずは各大学の情報を収集し、自分が受験する志望校を選ぶ必要があります。

偏差値や入試日程、学費など調べておきたいポイントは多数ありますが、多くの受験生に注目してほしいポイントがもう一つあります。

見逃しがちな注目すべきポイント

ここで注目してほしいのが大学ごとの入試問題における科目ごとの配点です。

出願する大学を選ぶ際の決め手ともなる重要な指標です。

各大学ごとに異なる4教科の「点数割合」「制限時間」などを比較して、自分の得意な科目の配点が高い大学、苦手な科目の配点が低い大学などの傾向が見えてくれば、戦略的に志望校を絞り込んでいくことが可能になります。
その中で過去問を解いた問題との相性などから、より合格の可能性の高い大学を志望校として選び、これからの受験直前期の追い込みを行ううえで具体的な無駄のない弱点対策の学習プランが見えてきます。

予備校に通っている方は必ず担当講師や入試担当者にアドバイスをもらうようにしてください。
当校では全統模試や過去問から生徒それぞれの強みを分析して、11月頃に出願確認面談(三者)を行います。

では、まず下の私立31大学の「配点」と「割合」の表をご覧ください。
左側が配点、カッコ内はその科目の割合%です。

私立医学部31大学の配点表

※スマートフォンの方は横にスワイプしてご覧ください。
大学名英語数学物理化学生物
岩手医科100(28.6%)100(28.6%)75(21.4%)75(21.4%)75(21.4%)
東北医科薬科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
自治医科25(25%)25(25%)25(25%)25(25%)25(25%)
北里150(30%)150(30%)100(20%)100(20%)100(20%)
杏林100(28.6%)100(28.6%)75(21.4%)75(21.4%)75(21.4%)
国際医療福祉200(36.3%)150(27.3%)100(18.1%)100(18.1%)100(18.1%)
埼玉医科(前・後)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
昭和(Ⅰ期・Ⅱ期)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
東邦150(37.5%)100(25%)75(18.7%)75(18.7%)75(18.7%)
聖マリアンナ(前・後)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
獨協医科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
東京医科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
女子医科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
慶應150(30%)150(30%)100(20%)100(20%)100(20%)
順天200(40%)100(20%)100(20%)100(20%)100(20%)
慈恵100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
日本大学100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
日本医科300(30%)300(30%)200(20%)200(20%)200(20%)
愛知医科150(30%)150(30%)100(20%)100(20%)100(20%)
藤田医科200(33.3%)200(33.3%)100(16.7%)100(16.7%)100(16.7%)
金沢医科100(28.6%)100(28.6%)75(21.4%)75(21.4%)75(21.4%)
関西医科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
近畿100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
大阪医科100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
兵庫医科150(30%)150(30%)100(20%)100(20%)100(20%)
川崎医科100(33.3%)100(33.3%)75(21.4%)75(21.4%)75(21.4%)
産業医科200(33.3%)200(33.3%)100(16.7%)100(16.7%)100(16.7%)
福岡100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)
久留米100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)100(25%)

3科目選択の大学

大学名(3科目選択)英語数学物理化学生物国語 帝京大学100(33.3%)※1100(33.3%)※2100(33.3%)※2100(33.3%)※2100(33.3%)※2100(33.3%)※2 東海大学100(33.3%)※1100(33.3%)※1100(33.3%)※2100(33.3%)※2100(33.3%)※2なし
※1 必須科目
※2 2科目選択科目

配点の割合(%)に注目する

注目すべきは英語と数学の配点割合が高い大学です。

  • 01)岩手医科大学
  • 02)北里大学
  • 03)杏林大学
  • 04)国際医療福祉大学
  • 05)東邦大学
  • 06)慶應義塾大学
  • 07)順天堂大学
  • 08)日本医科大学
  • 09)愛知医科大学
  • 10)藤田医科大学
  • 11)金沢医科大学
  • 12)兵庫医科大学
  • 13)川崎医科大学
  • 14)産業医科大学

この14大学の中で英語の配点割合が一番高い大学は、「国際医療福祉大学」「東邦大学」「順天堂大学」の3大学。

英語の配点割合が高いことから、英語の能力を非常に重要視している大学であることが分かります。

共通テスト導入や文科省の指導要領の変更などからも見てわかるように英語の重要度は高くなって行く傾向にあり、他大学も追随する可能性も高いので英語の対策には力を入れておくことが重要となりそうです。

また、ここでは割愛していますが、小論文や面接にも配点がある大学があります。
二次試験では評価対象となりますが、あくまで一次試験でしっかりとした点数をとることを考えましょう。

2020年度入試からの気になった入試変更点

2020年度入試から大学側の改革・意図を感じる2大学の変更点。

1)昭和大学が、英語、理科2科目選択は必須で、「数学または国語から選択」に変更。

2)埼玉医科大学が、英語の配点が下がり他3科目と均等に変更。

埼玉医科は昨年度入試まで英語の配点が他科目より1.5倍あり英語が得意な受験生が有利でした。

2021年度医学部配点から見える総括

私立31大学ある中の約半数の大学が英語と数学の力が高い生徒を求めています。
主要2科目と言われる「英語」「数学」は絶対に避けられないので、今からでも基礎の抜けや弱点の対策は怠らないようにしてください。

最後になりますが、このように情報をしっかり集め、出願する大学を見極めてください。既に予備校に通っている方は必ずプロのアドバイザーなどを頼って戦略的な出願をしてください。

お問い合わせについて

個別説明会・ご相談は1組ずつ対応させていただいております。事前にご予約をお願い申し上げます。
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大学名合格数(2023〜2022)
横浜市立大学(医)1名
日本医科大学(医)後期2名
順天堂大学(医)1名
大阪医科薬科大学(医)1名
昭和大学・前期(医)6名
東邦大学(医)4名
国際医療福祉大学(医)2名
東京医科大学(医)2名
杏林大学(医)6名
日本大学(医)9名
聖マリアンナ医科大学(医)7名
東海大学(医)6名
北里大学(医)4名
帝京大学(医)3名
兵庫医科大学(医)1名
獨協医科大学(医)2名
東京女子医科大学(医)7名
埼玉医科大学(医)3名
東北医科薬科大学(医)3名
岩手医科大学(医)2名
金沢医科大学(医)3名
川崎医科大学(医)2名
合計77名
2022合格率86%(14名中12名)
2023合格率93%(13名中12名 ※一次)
77%(13名中10名 ※最終合格)
現役合格率70%
高卒合格率81.5%

※合格数は、特待合格・正規合格・補欠合格・一次合格数を含みます。